バッテリィズ M-1グランプリ準優勝で令和ロマン以上に脚光浴びるも、伸びしろはまだまだある
コンビを組んでここ数年、関西では「注目株」。賞レースにも優勝候補として度々名前が挙がっていましたが、なかなか日の目を見られませんでした。それがM-1では見事に仕上げてきていて、もう一歩のところまで令和ロマンを追い詰めていました。
審査員の誰もが絶賛していたエースくんの「天然ボケ(アホ)に徹した」わかりやすいネタ運びと時にピュアなエースくんの返しに「なるほど」と考えさせられるなど、「誰も不快にさせない楽しい漫才」を見せてくれました。ネタの構成・枠組みは寺家くんが作っていますが、エースくんの誰も思いつかないピュアな返しを生かして、ネタに仕上げているそうで、創作と自然に出てくるリアクションを絶妙に組み立てた構成が見事。エースくんのセリフの後に寺家くんが強いワードで切り返してさらに笑いを増幅させる進化型のネタも考えているでしょうから、伸びしろはまだまだあります。
「アホではアホが演じられない」
藤山寛美先生や坂田利夫師匠が言ってらした金言ですが、エースくんがピュアな感覚を一番にしつつ、勉強を重ねてくれることでより「わかりやすく面白い漫才」を作ってくれることでしょう。
2025年はさらなる飛躍を期待しています。