スキルス性胃がん 堀江しのぶ 23歳で急逝
病状は両親と事務所関係者だけに伝えられ、がんが転移した卵巣だけを「卵巣のう腫」の名目でとりあえず摘出したというのが真相だった。当時堀江はダイエットを行い、半年かけて体重を6キロ落としていたが、主治医は「その無理がたたって、ホルモンのバランスが崩れたのではないか」と発表した。
医師の言葉を信じた堀江は「少し太っていたからって変に気にしてしまったおかげでこんなになって、面倒をかけた両親に悪くて」とコメントした。入院時、堀江は手足が痩せ細り、腹部だけが膨らむ異常な状態だったが、「ダイエットによる卵巣のう腫」と信じて、「細くなりたいな。こう思ったのが始まりなんですね」「今から考えると本当にバカなことしていたんですよね」と語った。
女性誌は堀江の闘病生活を伝えるとともに「急激ダイエットの恐怖」など特集を組み、異常な当時のダイエットブームに警鐘を鳴らした。その一方で、男性誌には過激なダイエットで月経異常が起きることはあるが、卵巣のう腫になることはあり得ないとする反論記事も掲載される。
期せずして起こった場外乱闘に、所属事務所は「ダイエットが原因なんて書かれて困っています。取材はお断りします」とダンマリ。主治医も「守秘義務もあり、何も話せません」と黙秘を貫いた。