マツコには同情論も…TBS「日本ボカシ話」放送休止の顛末
29日、TBSのホームページにこんなお知らせが記載されていた。
「『マツコの日本ボカシ話』の全編ボカシという表現・演出方法には、局の内規に抵触するおそれがあることから、一旦、番組の放送を休止し、表現・演出方法の再検討を行います」
これは22日の初回放送を受けたもの。生命保険会社のセールスレディー、いわゆる「生保レディー」の顔にモザイクをかけ、マツコが業界の実態や裏事情を聞くという内容だったが、その中身は「契約を取るために“枕営業”をした」などという半ば「都市伝説」化した裏話の暴露。当然、スポンサーである生保業界はカンカンだ。
TBSは30日の定例会見で視聴者から30件以上の電話があり、半分が批判だったことを報告。石原俊爾社長は「全編ボカシは知らなかった。いかがなものかと思う」、佐々木編成局長は「深夜のバラエティーだし、という考えもあった」と話し、「(生命保険会社から)クレームがあった」とスポンサー関係者からの苦情があったことを認めた。第2回は「銀行業界禁断の裏話」を予定していたが、番組存続については未定。出演者のなりすましやヤラセについては否定したが、打ち切り必至の情勢だ。