レイプ被害、風俗勤務…今井メロが本音で語った“壮絶人生”
誰にも言えなかったレイプ被害
06年トリノ五輪でメダルを期待されながら惨敗し、日本中から猛バッシングを受けた元女子スノーボードの今井メロ(28)。現在、2児のシングルマザーとして育児と仕事に奮闘しているが、その人生は「波乱」という言葉では語り尽くせない。父親のスパルタ教育に端を発した児童施設での生活、レイプ被害、キャバクラやデリヘル勤務、そしてヌード写真集にDVD出演。今、自身の人生をどう感じているのか――。
「昔とは違って、もう今は強くなりましたし、前向きな気持ちだけです。何を聞いてもらっても構いませんよ(笑い)」
そう言って屈託なく笑う姿は、普通の20代女子と変わらない。しかし、ここに至るまでの道のりは“壮絶”というほかなかった。
5歳で両親が離婚。父親に引き取られた彼女は、その年からスキーを始め、7歳でスノーボードに転向。以後はコーチだった父の厳しい指導法もあって「スノボ一筋」の人生が始まった。
小学校から帰ると、友達と遊びに行くことさえ許されず、連日何時間も練習漬けの日々。いつしか、小学校に友達はいなくなり、同級生からのイジメも日常化していた。
「大人になった今なら当時のスパルタが“やり過ぎ”なのはわかりますが、その時の私は子供ですから、父の言うことが絶対でした。練習は自宅に設置された監視カメラで常に見られていたので、手を抜くこともできない。徐々にそのやり方に耐えられなくなり、中学に入って何度か家出をしました。中3で自ら児童保護施設に入所して、そこから学校に通ったのです」
その後、いったんは自宅に戻ったものの、17歳のころにレイプ被害に遭った。屈辱と悲しみがこみ上げた。でも、相談できる相手はどこにもいなかった。心に“キズ”を封印しなければならなかった彼女は、何年も疎遠だった実母のもとに身を寄せることになった。