<4>夜中に知ったドン・ファンの死 早貴被告は消え入りそうな声で…
ドン・ファン(野崎幸助さん)が殺害された当日、私は都内の居酒屋で、講談社の親友Kクンと会っていた。そこで須藤早貴被告が出演していたAVについて話をすると、すぐにKクンはスマホで検索、お目当ての作品を見つけた。
「これですか」
「そうなんだ。このことをドン・ファンが知っているかどうかは分からない。もし、知っていたらオレにAVを消去して欲しいと言う可能性がある」
「なんで、ですの?」
「1年ほど前にAVに出ていた女の子の連絡先をドン・ファンが聞いてきたんだ。そのAV嬢とかつて関係があったみたいで、連絡できなくなったから、という理由だった。だからオレはAV関係者に連絡して、その女の子の連絡先を教えてやったことがあるんだ。オレ自身はAVに詳しいというワケではないけど、ドン・ファンは詳しいと思っていると思うんだ」
「なるほど。だけど、いったんネットにさらされたAVを除去することなんて不可能に近いですよね」
Kクンも週刊誌編集者としての長い経験上、AV業界についてもよく知っていた。