<97>水着の女の子の写真に全部、名前と電話番号がついているワケ
寺山修司が「これは面白い、続けろ」と手紙をくれた
あとで、「電話番号の半分は本物だった」って、寺山修司さんが言ってたんだよ。あの人、これ見て、女の子たちに電話したんだって。そしたら、半分ホントだったって、電話とか名前がね。イイよね~、寺山修司って。
寺山さん、『ゼロックス写真帖』の頃から(1970年、連載20に掲載)、「これは面白い、続けろ」なんて手紙を毎回くれたんだよね(1935年青森県生まれの寺山修司は、劇作家、映画監督、詩人、歌人、作詞家など様々なジャンルで活躍。演劇実験室「天井桟敷」を主宰。1983年に47歳で死去。荒木は寺山の写真の師と言われる。1972年、電通を辞めた荒木に寺山から写真を教えて欲しいと電話があり、3回の個人教授を行っている)。
(構成=内田真由美)