ジュリー社長はもともと辞めたがっていた…再発防止特別チームの「勧告」は口実を与えただけ

公開日: 更新日:

「私がここで全部脱いで、襲われたと警察に電話すれば、あなたは逮捕されるわよ!」

 週刊現代の記者だった朝倉喬司を部屋に招き入れた“女帝”メリー喜多川は、取材の趣旨を聞くと、こう大声を上げた。

 1981年春のことであった。その当時から、メリーの弟・ジャニー喜多川の性癖は噂になっていた。私と朝倉は、その真偽を確かめようと、別の口実でジャニー喜多川に取材を申し込んだが断られた。しかし、メリーが会ってくれるという。勇躍、朝倉が会いに行って、「弟さんは、スターになる素質を見分ける“独特の力”があるそうですね」と切り出した途端のことだった。

 彼女は、弟が「病気」であることを知りながら、徹底的にジャニーを守り通すと心に決めていたのだ。

 さて、ジャニーズ事務所が設置した「再発防止特別チーム」の座長、前検事総長で弁護士の林真琴も、報告書の中で、メリー喜多川は1960年代前半には弟の性嗜好異常を知り、少年たちへの性的虐待が続いていることも知りながら、放置・隠蔽したことが被害の拡大を招いた最大の要因であるとしている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    平野紫耀から杉咲花に「翠ジンソーダ」キャラクターわずか1年でバトンタッチのナゾ…平野ファン大混乱

  2. 2

    小芝風花は大河「べらぼう」とBS時代劇「金と銀2」“NHK掛け持ちW主演”で大丈夫なの?

  3. 3

    自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?

  4. 4

    中村芝翫「同棲愛人と破局宣言」で三田寛子の夫婦関係はどうなる? “梨園の妻”の揺れる心中

  5. 5

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  1. 6

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  2. 7

    吉沢亮のアサヒビールだけじゃない!業界別CM「絶対NG」のタレントたち…ケンカ、運転事故、不倫はご法度

  3. 8

    開成合格でも渋幕に入学する学生が…強力なライバル校出現で揺らぐ唯一無二の存在

  4. 9

    【福井県おおい町】名田庄の自然薯そばと「大飯温泉」

  5. 10

    確率2%の抽選で10万円で永住権を手にした在米邦人が語る 7億円「トランプ・ゴールドカード」の価値