ジュリー社長はもともと辞めたがっていた…再発防止特別チームの「勧告」は口実を与えただけ
特別チームは、メリーの長女であるジュリー社長も、取締役就任時ごろには、叔父の性的虐待疑惑を認識していたにもかかわらず、調査もせずに任務を怠ったと、「ジュリー社長の辞任を求める」と結論付けている。
多くのメディアは、よくぞそこまで踏み込んだと驚愕し、大見出しをつけているが、何のことはない。私にいわせれば、ジャニーズ事務所側の「意向」に沿っただけである。
なぜなら、ジュリー社長はこれまでも、社長を辞任したいと周囲に漏らしていたと報じられている。したがって、この提言は辞任するためのいい口実になるからだ。
特別チームは、ジャニー喜多川が少年たちに「性器弄び」「口腔性交」「肛門性交を強要」していたことは事実だと認定。被害者に謝罪し、すみやかに「救済措置制度」を構築すべきだとも提言している。
被害者は200人ともそれ以上になるともいわれている。だが、年商1000億円、資産も1000億円といわれるジャニーズ事務所だから、屋台骨を揺るがすほどの負担にはならないのではないか。