“女性上納システム”実在の衝撃…たかまつななも性被害告発 日本版「#MeToo運動」本格化

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たかまつななは9日に記者会見

 若林さんのもとへはNの素性も含めて記者たちが取材に走っているという。今後、加害側の実名が明かされるかどうかは分からないものの、いつ炎上や裁判沙汰になってもおかしくないのではないか。前出の芸能プロ幹部は言う。

「こうした流れができたことで、すねにきず持つ芸能人や関係者は落ち着かなくなっているでしょうね。バラエティー番組などで、人の良いイメージで知られるタレントがカメラの回っていないところで、どういうことをやってきたか。ある俳優らからカラオケでレイプまがいのセクハラを受けた女優とか、そういう話はいくつも聞いている。やった本人が忘れていたとしても、被害に遭った女性側は絶対に忘れていません」

 松本問題では、女性を集めた飲み会や「上納システム」が数々の証言で事実だと分かってきた。お笑いコンビ「キングコング」梶原雄太(43)はネット番組で「実際にある、そりゃあるよ。嘘ついてもしゃあないから言います」と認め、こうつづけた。

「たとえば名古屋に東京とか大阪から先輩芸人が来ますと。そしたら芸人たちに誰々さんが来るから準備せなあかんみたいな」

 そうしたシステムの頂点であぐらをかいていたのが松本であったのは間違いないだろう。

 そんな中、お笑いタレントで時事ユーチューバーのたかまつなな(30)が7日、X(旧ツイッター)で「高校生の頃、お笑い芸人になった私は、芸能界にある性加害に驚きました。楽屋や打ち上げで女性の先輩が胸を揉まれている光景を何度も見ました。私自身、性被害にあったこともあります。ですが、私自身は、『言ったら面倒なやつだと思われる』と思い、自分の夢を人質にされ、そのような被害に対して声をあげることができず、他の人の被害にも見てみぬふりをしてしまいました」と告白。今なお歪んだ価値観がまかり通る芸能界を変革するために「#芸能人を守る法律を作ろう」という署名活動を始め、9日に都内で記者会見を行うことを明らかにした。

 日本版「#MeToo運動」がようやく本格化だ。

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