【独自】「もし断っていなければ献上されていた」発言で注目のアイドリング!!!元メンバーが語る 被害後すぐ警察に行ける人は少数である理由

公開日: 更新日:

■『どうしてすぐに警察に行かなかったんだ』と誹謗中傷が…

 遠藤さんは、週刊誌に対する世間のイメージと実体との乖離について指摘する。

「まず、メディアに関わる仕事をしている人ならわかると思うのですが、メディアにタレコミをしたところで、もらえるお金は数千円から多くても数万円ほど。大きなお金を手にできると思っている人が多いけれど、まったくそんなことはありません。

 また『どうしてすぐに警察に行かなかったんだ』という声も多く見かけましたが、被害に遭ったときにどんな行動を取れるかは個人差があって当然だと思います。実際、性被害を"被害"として受け入れるまでにかなりの時間を要するとも言われています。でも、時間が経ってしまったら、警察が取り合ってくれない場合も多い。なぜ被害者とされる女性が週刊誌への告発を選択しなければならなかったのか、性暴力事件の特殊性を踏まえた上でもう少し考えてもらえたらと思います」

 法務省のデータによると、性被害に遭った人の8割が警察に被害届を出していないという。背景にはさまざまな事情があるものの、性被害者にとって警察に被害を届け出ることへのハードルは想像以上に高い。

 遠藤さんは、自身の経験を振り返りながら次のように語る。

「何かしらの被害を受けたときに驚きすぎて何もできず、あとで『これは警察が取り合ってくれたかも』と思うことは、私自身も過去に何度かありました。警察に行くべきというのは大前提なのですが、性被害者は警察にすぐに駆け込むことが難しい場合もあるというのを、もっと多くの人に知ってもらいたいです。

 一方で、警察に被害を訴えてもまともに対応してもらえなかったという話を周囲の女性たちから聞いたことがあります。被害を言い出しやすい環境を整備してほしいですし、きちんと対処してもらいたいです。そうすれば、結果として冤罪を生まないことにも繋がっていくと思います」

【後編】では、遠藤さんが体験したり、目の当たりにしたハラスメントや、芸能界で"上納"が起こりやすい背景などを語る。

(取材・文=渡辺ありさ)

  ◇  ◇  ◇

 フジテレビの組織的な“上納”文化とは、そもそも一体どんなものなのだろうか? 関連記事【こちらも】石橋貴明の謝罪後もフジ社員の記憶から消えぬ「局Pのセクハラ芸」と女性アナへの類似事案…では、その闇に迫っている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  4. 4

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  5. 5

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  1. 6

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 7

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  3. 8

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  4. 9

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    六代目山口組・高山若頭の相談役人事の裏側を読む

  2. 2

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  3. 3

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  1. 6

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード

  2. 7

    “路チュー報道”STARTO福田淳社長がフジ新取締役候補というブラックジョーク…堂本光一も痛烈批判

  3. 8

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希 160キロ封印で苦肉の「ごまかし投球」…球速と制球は両立できず

  5. 10

    ダウンタウン浜田雅功“復帰胎動”でまたも「別人疑惑」噴出か…中居正広氏「病後復帰」では陰謀論がワンサカ