気温気圧の変化で起こる「秋の不調」は自律神経を鍛えて防ぐ
「もうひとつの原因は気圧です。はっきりした理由はわかっていませんが、低気圧にさらされるとヒスタミンの分泌が増えることがわかっています。ヒスタミンは体の外の刺激によって肥満細胞と呼ばれる細胞から分泌され、免疫細胞に指令を出す働きがあります。これが過剰に分泌されると、花粉症のようなアレルギー症状が起きてしまい、炎症作用、血管の収縮、血圧の上昇をもたらします。その結果、不調がひどくなってしまうのです」
■“酔い止め”にも意外な効果が
むろん、食べ物がおいしい季節だけに食べ過ぎによる胸焼け、胃もたれが不調の原因になる場合もあるが、まず気をつけたいのは天気痛なのだ。
■入浴と運動で自律神経を鍛える
では、どうすれば、秋の不調を避けることができるのか。
「まず急激な気温の変化にそなえ早めに長袖のシャツを着たり、上着を着用することで、気温に対応できるようにすることです。寝る前に38~40度のぬるめのお風呂に入り、交感神経から副交感神経への移行をスムーズにすることで、自律神経の乱れを整えることもお勧めです。さらには散歩など、適度の運動をすることで交感神経を鍛えましょう。食べ過ぎないよう、先にさゆを飲んでから食事をするのもいいかもしれません」