焼肉やウナギは逆効果にも 夏バテ予防は「ビタミンB群」重視
食事をちゃんと取っていても、疲労感が続く“夏バテ”になりやすい。元気に乗り切るには、ある栄養素がカギになる。
「夏は、体が疲れやすくなるさまざまな条件がそろっています」
こう言うのは、管理栄養士の平川あずさ氏だ。“条件”をザッと挙げてみよう。
・食欲が落ちて、栄養不足になる
・食欲はあるが、単品のみ(菓子パンやおにぎりのみ、麺類中心になるなど)で栄養が偏る
・冷たいものや水分を取り過ぎ、胃腸が冷えて消化器官内の消化酵素の働きが低下し、胃腸機能が落ちる
・屋外は暑いが、屋内はクーラーで冷えているため、自律神経の調整がうまくいかなくなり、不調が生じる。胃腸機能低下にも拍車をかける
・汗と一緒にミネラルなどが体外に流れ、不足気味になる
・熱帯夜で眠りの質が下がる
「該当する項目が多いほど、夏バテはひどくなり、長引きます。また、胃腸機能が低下すると、腸は免疫の要ですから、風邪など感染症にかかりやすくなります」