朝起きたらぐっしょり…「寝汗」には意外な病気が潜む

公開日: 更新日:

「寝汗を伴う病気はいくつかあって、そのひとつが感染症です。結核が有名ですが、HIV感染症や伝染性単核球症なども寝汗をかくといわれています。甲状腺機能亢進症、糖尿病、褐色細胞腫などの内分泌疾患、リンパ腫や白血病などの悪性腫瘍も寝汗をかきやすい病気だといわれます」

 胃酸などの胃の内容物が逆流して胸焼けなどを起こす胃食道逆流症や、睡眠時無呼吸症候群といった病気のほかに、女性は閉経や妊娠に伴う寝汗がある。解熱剤、抗うつ剤などの薬による寝汗もある。海外の文献には1週間以上継続する寝汗の原因は胃食道逆流症と閉経によるものが多く、薬では解熱剤と抗うつ剤によるものが多いとされている。

「もちろん、寝汗だけで診断できるほどこれらの病気は単純ではありませんが、手掛かりになることは間違いありません。ただ、暑いこの時季に、寝汗で気をつけたいのは、薬物治療を受けている糖尿病の患者さんです。気づかずに夜間低血糖を起こしているかもしれません」(石原院長)

 低血糖になると、体が冷えるのに全身に大量の汗をかく。「アドレナリン」「ノルアドレナリン」などのホルモンを分泌して低血糖に対抗しようとするからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」