周囲驚かす性格の豹変には病気が潜んでいるかもしれない

公開日: 更新日:

 意外だが、肝硬変によって肝臓の解毒能力が低下した結果、脳に毒素が回ってイライラ感が募り、怒りっぽくなることもあるという。

 日本脳炎やインフルエンザ脳症は、ウイルスや細菌が脳に広がることで、人にとっぴな行動を取らせることがわかっている。犬・猫好きな人はトキソプラズマ原虫による感染症にも注意が必要だ。

「この寄生生物が妊婦に入り込むと、胎児の神経系や目に影響を与えて流産したり、出産できても子供の脳や目に障害が起きる可能性があることが知られています。感染すると用心深さが失われるなど、人格や気分を変える可能性があるという説もあります」

 実際、科学雑誌「ディスカバー」のサイエンスライターが書いた「心を操る寄生生物」(インターシフト)によると、チェコのカレル大学の進化生物学者、ヤロスラフ・フレグル氏らは「トキソプラズマ原虫の感染が交通事故、統合失調症などの精神疾患、自殺までをも増やしている可能性がある」と主張している。

■性欲が高まる場合も……

 また、同書では、性感染症を引き起こす病原体が性欲あるいは性的魅力を後押ししている可能性や、インフルエンザウイルスが人を社交的にする可能性についても紹介している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇