胃カメラ異常なし更年期でもない 女性の不調の意外な原因
たとえば、慢性的に頭痛がある人が、鎮痛薬の飲み過ぎで胃炎を起こすケースです。
これらが疑われるときは、胃カメラで胃の状態をチェックしたり、ピロリ菌の有無を調べたりします。
食欲不振に加えて、疲労感や無力感などが強まるのが甲状腺の異常です。その機能低下で、“活力ホルモン”というべき甲状腺ホルモンの分泌が低下すると、そんな症状が表れます。
さらに、皮膚が乾燥することも。甲状腺の異常は女性に多く、前記の検査で胃の異常が否定されると、血液検査で甲状腺の機能を調べて、診断します。
更年期障害の症状の表れ方によっては、食欲不振や疲労感が更年期症状と誤解されやすく、甲状腺の異常が見落とされることも。パートナーの不調は、男性にとっても要注意でしょう。
先ほどがんと書きましたが、がんで食欲不振が表れるのは、進行がんになってから。胃がんや大腸がんなどの初期は、自覚症状がほとんどありません。
がんが大きくなると、食べ物が通過しにくくなりますから、胃もたれによる食欲不振、腹部膨満感による食欲不振などが気になるのです。