声のかすれが続く…誤嚥性肺炎リスク高める声帯萎縮を疑う
全国の国立病院機構の病院でランダム化比較試験を実施したところ、半年後、声を出す訓練をした200人は発声機能が改善したが、訓練しなかった200人は発声機能が低下した。
さらに、肺炎の発症についても調べたところ、声を出す訓練をした200人のうち、半年間で肺炎で入院した人は2例。訓練していない200人では18例だった。肺炎対策では両群とも、物をのみ込みやすくするよう、顎を引いてのみ込むことも徹底してもらった。
「高齢者の誤嚥性肺炎は声を出す訓練と顎を引いてのみ込むことでリスクをかなり抑えられます。また、よく話すことも声帯の鍛錬になります」
子供ができることは、電話をかけるなどして、老親にせっせと話させることだろう。健康長寿は会話からだ。