壊滅状態のNYからリポート“パンデミック・カースト”の誕生

公開日: 更新日:

 NYではZoomで婚姻届を出せるシステムも始まった。

 そんな中で、ある事実に気づく人も増えている。自宅待機は特権だ――と。

 日本も同じかもしれないが、この国で自宅待機しているのは基本ホワイトカラーだ。「ホワイトカラー自主隔離」という言葉もある。この状況でも外に出て働いているのは、医療関係者、養護施設の職員、警察官、公共交通機関の職員、ウーバー・ドライバー、スーパーマーケットの店員、食品や日用雑貨を運ぶトラックドライバー、配達員、清掃員などである。

 最前線ワーカーと呼ばれる彼らは、それだけ外に出て人と接しているから感染する可能性も高い。中でもニューヨークでは、地下鉄など鉄道職員80人以上が犠牲になっている(4月24日時点)。

 そして最前線ワーカーの4割は白人以外の人種で、3分の2は女性、3分の1が低所得者。別のデータでは、ニューヨークを含めアメリカ各都市ではコロナの犠牲になっているのも有色人種、特にヒスパニック、アフリカン・アメリカンの死者が人口比率に比べて高い。感染リスクを冒して働いていれば当然だろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  4. 4

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"

  5. 5

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  1. 6

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  2. 7

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  5. 10

    永野芽郁&田中圭の不倫スキャンダルをスルーするテレビ局の身勝手…ジャニーズの時の反省は?