過去のつらい出来事を書くだけで血圧低下「感情日記」の効果

公開日: 更新日:

 前述の通り、感情日記は一次感情を解放し、病的身体反応も含む二次反応への連鎖を断ち切る。特に感情表現が苦手・抑える・自分の感情に気付きにくいタイプに効果がある。複数の研究結果を統合して解析するメタ分析からは、特に男性に効果が期待できることも報告されている。

 感情日記にはルールはないが、より効果が期待できる書き方がある。

「自分自身のために書く。誤字や脱字、文法や文章の完成度を気にしない。ノートでも、パソコンやスマホの画面に入力しても構いません」

 感情や洞察を入れ、その時の感情、現在の感情を深く感じながら書く。誰かを責める内容でも、罵倒する内容でもいい。感情をぶつけることが大事だ。書きながら号泣する人も少なくない。

「連日でも、とびとびでも構いません。欧米での研究では3~4日間、1回20分程度が多い。書いて害になるものではないし、お金も特にかからない。まずは始めてみてはいかがでしょう」

 ストレスの影響が大きい高血圧は、中でも効果が顕著に表れる可能性がある。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博もう間に合わず? 工事未完を「逆転の発想」で楽しむ方法…識者が皮肉たっぷり提唱

  3. 3

    大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林再生のため」の嘘っぱち

  4. 4

    “路チュー”に続き所属タレントの書籍予約トラブル…STARTO社福田淳社長は「自分ファースト」!?

  5. 5

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  1. 6

    平野紫耀から杉咲花に「翠ジンソーダ」キャラクターわずか1年でバトンタッチのナゾ…平野ファン大混乱

  2. 7

    プーチンだけが丸儲け…米国&ウクライナ会談決裂にニンマリのロシアが描く青写真と警戒心

  3. 8

    注目される日銀の出口政策…次は時価約74兆円のETF(上場投資信託)の出番だ

  4. 9

    大阪万博「歯抜け開幕」ますます現実味…海外パビリオン完成たった6カ国、当日券導入“助け舟”の皮肉

  5. 10

    自公維の「高校無償化」に慶応女子高の保護者が動揺? なぜだ?