気道<下>睡眠時無呼吸症候群を和らげる「シムスの体位」

公開日: 更新日:

 あおむけになることを防ぐために、背中側にストレッチポールを置いたり、ストッキングに入れたテニスボールをウエストの後ろに巻いたり、タオルを詰め込んだリュックを背負って寝たりすることも有効だ。

睡眠の質を上げればいびきも解消する

 呼吸をスムーズにしていびきを減らす睡眠を取ることは、実はいびきの原因となる肥満の防止と密接な関係がある。それは睡眠の質が低下すると太りやすい体質になるからだ。

 睡眠には大きく分けて「レム睡眠(浅い睡眠)」と「ノンレム睡眠(深い睡眠)」がある。

 眠りに就くとまずノンレム睡眠が訪れ、続いてレム睡眠が訪れるという繰り返しが約90~120分間隔で起こる。しかし、いびきや無呼吸があると眠りが浅くなってノンレム睡眠を妨げるのだ。

「ノンレム睡眠が減ると基礎代謝量が落ち、食欲を抑制するホルモンのレプチンの分泌が低下し、食欲を増進させるホルモンのグレリンの分泌が増加します。すると満腹中枢に誤作動が起き、満腹なのに食欲が湧いてしまうのです。結果、太りやすい体質になり、いびきやSASの原因を増長させてしまうのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」