首<上>肩こりを侮るな 頚椎症を解決する4つの簡単体操
《ステージ4》両方の腕や足にしびれが起こる。加えて、触れても皮膚の感覚がなかったり手や腕のマヒを伴ったり、握力も低下する。手先を使う細かい作業がしにくい。
症状は、必ずしも0から4への順番で表れるわけではない。上位から急に表れることもある。現在は低いステージにいても、放置すれば将来的にステージ3や4に移行する恐れがあるのだ。
「頚椎症は、症状が表れた後も何のケアもしなければ、時間とともに悪化していく一方です。そこで頚椎症を改善するための『かんたん体操』を考案し、実際に患者さんにも指導しています。体操はステージごとに異なりますが、いずれも全部で4つの体操を連続して行うことを1セットとして毎日実践します」
ここでは全ステージ共通の2種と、ステージ0~2で行う2種の体操を紹介する。
《全ステージ共通》
■背骨伸ばし
①背もたれの高い(肩甲骨の半ばよりも高い)椅子に座る②背骨の丸みの頂点が支点になるように、タオルを丸めて背中に挟む③首の後ろで両手を合わせる④可動域いっぱいまで、ゆっくり背中を反らせる⑤反らしたところから、さらに最大限背中を反らし切る。1~2秒キープし、ゆっくり姿勢を戻す。これを10回行う。