肩甲骨<上>ハーバード大客員教授が教えるガチガチ度チェック法
体は加齢とともに硬くなる。普段からほぐしておかないと体にさまざまな悪影響を及ぼす部位がある。それは肩関節の土台といえる「肩甲骨」。背中の上部に左右対称に位置している逆三角形の平たい骨だ。
肩甲骨と体幹(胴体)をつなぐのは鎖骨のみで、首から肩、背中にかけて広がる「僧帽筋」など、大小18種類もの筋肉によって支えられている。その分、自由度の高い動きが可能となる。
肩甲骨の動きが悪くなるのは、肩甲骨を動かしている筋肉が衰え、肩甲骨と筋肉をつなぐ腱、そして肩甲骨と鎖骨をつなぐ靱帯が硬くなるからだ。
では、肩甲骨の動きが硬くなると、体にどんな不調が表れるのか。
「肩甲骨リセット」(文響社)の著者で、ハーバード大学医学部とソルボンヌ大学医学部で客員教授を務める根来秀行医師が言う。