肺<下>呼吸器専門医が教える肺を元気にする食べ物 タンパク質が重要

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■「お茶漬け」や「そうめん」ばかりは危ない

 筋力の維持には適度な運動が欠かせないが、タンパク質の摂取量が不足していれば、運動をしても筋力が低下する。タンパク質量の不足で筋肉が減少すると老化が進み、肺機能の老化も進むことになる。

「COPDの患者さんの食事指導でも、タンパク質の取り方は重要です。タンパク質は約20種類のアミノ酸で構成されていますが、COPDの人は体内で合成できないBCAA(分岐鎖アミノ酸)と、肝臓で代謝されるAAA(芳香族アミノ酸)との比率が低下するので、BCAAを積極的に取ることが推奨されています。BCAAは『良質なタンパク質』にバランスよく含まれています」

 良質なタンパク質は、カツオ、マグロ、アジなどの魚介類、牛肉や豚肉、鶏卵、納豆、チーズ、牛乳などに含まれている。食欲が低下している人は「お茶漬け」や「そうめん」などの食事を好む。

 しかし、ごはんや麺などの糖質(炭水化物)が多いと食事で消費する酸素量が増えるばかりか、二酸化炭素排出量も増えるので呼吸に負担がかかる。そのためCOPDの人には、糖質を減らして脂質やタンパク質を増やすことがすすめられているという。

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