花粉症対策 副作用が少なく症状をしっかり抑える薬の選び方
1日1回でOKの貼り薬
■眠くなりにくい薬がある
花粉症の抗ヒスタミン薬は眠くなる。こう思っている人はいまだに多いのではないか? しかし大久保医師によれば、処方薬は今、眠気が少ないタイプが主流。
「効果も高い。現時点で眠気が最も少ないのはビラノア、ルパフィンは鼻詰まりや皮膚のかゆみにも効果があり、デザレックスは眠気が少ない上に長時間効果が持続する。眠気があるようなら、別の薬への変更を医師に相談してみてください」
■症状抑制効果を24時間続かせたい
24時間効果を一定に保ちたければ、貼り薬という手がある。18年発売の「アレサガテープ」だ。1日のうちいつ貼ってもよく、1回貼れば効果が24時間続く。
「朝症状がつらい人は前日の夜から貼るといい」
■ワクチン接種時も薬の服用OK
コロナワクチン3回目接種を花粉症シーズンに迎える人もいるだろう。
「花粉症の飲み薬、貼り薬、点鼻薬、点眼薬いずれも、ワクチン接種前日、当日、翌日すべて使用可能です。ただし、ゾレアはワクチン接種当日は使用不可になります」
なお、前述のように、花粉症の人はコロナに感染しやすく感染させやすいので、3回目ワクチン接種の機会があるなら、なるだけ早く接種すべき。また、今後のウィズコロナを考えると、花粉症の根治を目指せる「舌下免疫療法」を検討するのもいい。