自己流で押してはいけない「危ないツボ」はあるのか?

公開日: 更新日:

 東洋医学では、ツボ(経穴)を刺激することで体の不調を整えられると考えられています。人体に流れている気血の流れを経絡と呼びますが、ツボとはこの経絡上に点在しています。

 基本的に、施術として自身でツボを押す分には人体に悪影響はありません。ただし、一部に“危ないツボがある”と心配されるのは、空手などの武術で「急所」として押す部分とかぶるツボもあるためで、混同しているからだと思います。もっとも、押し方によって急所もツボとしての不調改善効果があることを知っておきましょう。

 たとえば、「勝掛」と呼ばれる顎にあるツボは武術の急所にもなっています。歯が痛いときに痛みを和らげる効果があるツボです。施術としては、適度な刺激を与えることで、痛みの神経につながる生理機能を抑制させます。しかし、急所を攻撃する目的で強い刺激を与えると神経機能が停止してしまいます。痛みは和らぎますが、体の巡りには悪影響を及ぼすのです。

 勝掛をはじめ、「四神聡」「当陽」「印堂」「太陽」など「奇穴」と呼ばれる特殊なツボが、いわゆる急所となるケースが多く、一般的な経絡上にあるツボとは異なります。経絡上にあるツボは、「十四経」と呼ばれます。循環系を14に分けた経絡の総称です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…