コロナ太りと認知症の意外な関係 リスク2倍アップの可能性も
コロナ禍で太った人、活動量が減った人、何か対策を講じていますか? このまま解消されず、それどころか体重増加が今後も続くようなら、それが、将来の認知症リスクへ押し上げる可能性があります。
体重増加の先にあるのは、言うまでもなく肥満です。肥満は、世界的権威のある医学雑誌「ランセット」で、認知症リスクを増加させることが報告されています。
さらに、肥満はさまざまな病気に関係しています。ざっと挙げると、糖尿病、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症・痛風、心臓病、脳梗塞。また、月経異常や妊娠合併症といった産婦人科疾患、睡眠時無呼吸疾患、がん、整形外科領域の疾患とも深い関係があります。そして、肥満が関係する病気は、認知症にも関係しているものが多いのです。
たとえば糖尿病。生活習慣病の中でも、認知症の最大の敵といっていいでしょう。認知症に2倍なりやすいというデータがあります。
糖尿病になると、インスリンの分泌や働きが悪くなります。食事をすると血糖値が上昇しますが、健康な人ではインスリンによってブドウ糖が細胞にエネルギー源として利用され、血糖値が元に戻ります。