高齢者や終末期患者の抗がん剤の飲み方を考える 在宅医療の名医が解説

公開日: 更新日:

■家族が判断すべき時もある

 特に気をつけたいのが病院の患者だ。在宅医療の患者は“ホーム”である自宅のリラックスした雰囲気の中で、薬による副作用や薬を替えた時の感想を「先生、効きすぎるよ」「薬を替えてから全然効果が悪くなったよ」などと気軽に口にできる。ところが、“アウェー”である病院の患者だと、薬による影響を伝えるだけの時間的な余裕がなかったり、薬を替えて悪くなったと医師に伝えるのが申し訳ないという気持ちが働いて、素直に伝えられなかったりする。

「本人が病院に行けなくなり、家族が薬だけを取りに行くようなケースも要注意です。医師に薬の感想を伝えられないため、不要な薬を長期的に飲まされかねません」

 代表的なのは、慢性心不全と診断され、利尿剤が投与された場合。体の余分な水分が排出できずに心臓に負担がかかる慢性心不全では、利尿剤は必要な薬だ。

 しかし、その後入院したり、在宅診療に移った場合は薬を見直す必要がある。

「水分制限がしっかりできる環境に移れば、利尿剤は決して長期投与される薬ではありません。むしろ、漫然と投薬を続けることの方が危険です。水分が体から抜けすぎて脱水症状を来したり、腎不全や脳梗塞心筋梗塞を引き起こすこともあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    紳助暴行事件 衝撃の一部始終(2)

  2. 2

    紳助暴行事件 衝撃の一部始終(1)

  3. 3

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  4. 4

    2026年は米価が値頃になるのか? 昨年末には最高値更新も業界には先安感漂う

  5. 5

    「日吉湯」は大満足のスーパー銭湯風銭湯 15台分の駐車場も完備

  1. 6

    紳助暴行事件 衝撃の一部始終(3)

  2. 7

    NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」への“期待と不安”…第1話を見た時代劇研究家が語る

  3. 8

    “脇役中の脇役”仲野太賀に秀吉を補佐する弟・秀長はまさにハマリ役 NHK大河「豊臣兄弟!」スタート

  4. 9

    青学大・原晋監督も警戒! 早大総長の「2億円の置き土産」は来年開花するか

  5. 10

    矢沢永吉と郷ひろみ…NHK紅白で浮き彫りになった“待遇格差”の現実 視聴率35%回復も問題山積