歯痛で正月を台なしにしないために…年末だからこそ「3つのセルフチェック」を
年末年始は歯にダメージがかかりやすい。仕事の追い込みのストレスで食いしばりや歯ぎしりが増えて歯に物理的負荷がかかりやすいうえ、忘年会・新年会などの暴飲暴食で睡眠中に胃酸が食道から口腔内に広がり歯を溶かしたり、歯磨きに時間をかけられず磨き残しから虫歯や歯周病が進行しやすいからだ。
そのツケが早ければ正月に現れ、歯の痛みに耐えながら正月を過ごす人が少なくない。行動制限が解除され3年ぶりの自由な正月を楽しむためには何をすべきか?
自分でできる歯のチェックを自由診療歯科医師で「八重洲歯科クリニック」(東京・京橋)の木村陽介院長に聞いた。
「まずは、飲み物を飲んで歯にしみるか否かを調べましょう。温かい飲み物がしみる場合は要注意です。冷たいものがしみるよりも歯の状態が悪く、虫歯などが進んでいる可能性があります。なるべく早く歯科医院で診てもらった方がいいでしょう」
歯は歯冠と歯根とに分かれていて、それぞれがいくつかの層が重なってできている。歯冠の外側の硬い丈夫な層がエナメル質でその内側は順に象牙質、歯髄(神経)がある。歯根の外側は歯根膜と呼ばれる層で覆われ、その内側はセメント質、象牙質、歯髄でできている。