「高血圧」「心臓病」の人が歯科治療を受けるとき注意すべきポイント

公開日: 更新日:

 健康寿命を延ばすためには歯のケアが欠かせない。しかし、持病を抱えている人が歯科治療を受ける際には注意が必要なケースがある。今回は「高血圧」と「心臓病」の場合を取り上げる。小林歯科医院院長の小林友貴氏に聞いた。

高血圧症」は生活習慣病の中で患者数が最も多い。日本では約4300万人と推計され、20歳以上のおよそ2人に1人は高血圧だといわれている。日本高血圧学会では「収縮期血圧(上)140㎜Hg以上/拡張期血圧(下)90㎜Hg以上」が高血圧症と定められ、投薬治療や食事療法が行われる。患者数が多いだけに、高血圧で降圧剤を服用している人が歯科治療のために来院するケースも多いという。

「高血圧の患者さんの歯科治療では、出血を伴う外科治療の際に出血しやすくなり、止血が困難な状況を招くリスクがあります。また、治療中に血圧が急激に上昇して、緊急性のある心臓や脳の疾患につながる可能性もある。そのため、治療前の問診で高血圧の有無や服薬の状況をしっかり確認し、直近の血圧の数値を聞いたうえで治療に当たります。来院時の血圧が180/120以上の場合は、歯科治療をいったん延期してまずは血圧の治療を優先してもらい、血圧がきちんとコントロールできている状態になってから、あらためて歯科治療を行う場合もあります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  2. 2

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    草間リチャード敬太“全裸騒動”にくすぶる「ハメられた」説…「狙った位置から撮影」「通報が早い」と疑問視する意見広がる

  5. 5

    維新の「議員定数1割削減」に潜む欺瞞…連立入りの絶対条件は“焼け太り”狙った露骨な党利党略

  1. 6

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  3. 8

    「これが寝るってことだ」と感激…女優の岡崎友紀さん変形性股関節症との苦闘

  4. 9

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  5. 10

    公然わいせつ容疑で逮捕→釈放も“連帯責任”…Aぇ! group草間リチャード敬太の芸能界復帰はイバラの道