声の変化に注意を!「嚥下障害」「嚥下性肺炎」リスク増の前段階

公開日: 更新日:

 見た目の若さにこだわる人も、「声」には無頓着なのでは? 声も、体の他のパーツと同様に、老化する。京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頚部外科の平野滋教授に話を聞いた。

 ◇  ◇  ◇

「声帯は、楽器としての粘膜の弦のようなもの。声帯粘膜には土台となる声帯筋があり、その上に声帯靱帯、さらにその上に軟らかい薄い粘膜(粘膜固有層浅層=SLP)があります」(平野教授=以下同)

 SLPにはヒアルロン酸が広く分布しており、これが声帯の高速振動に不可欠となっている。しかしSLPのヒアルロン酸は、年を取るにつれて減少。代わりに声帯粘膜内にコラーゲン線維が蓄積されていく。

「それによって声帯粘膜組織が硬くなり、萎縮。声帯振動が減弱し、発声時に閉じる声門が十分に閉まらなくなります。声帯筋も萎縮する。これらが50歳以降から顕著になり、加齢に伴う音声障害、いわば第二の声変わりを迎えるのです」

 男性では高いハスキーボイスになる。女性では声帯粘膜と声帯筋の萎縮に加え、閉経後に粘膜がむくみ、低いガラガラ声になる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース