衣笠祥雄さんも亡くなる直前は…「かすれ声」に潜む重大病

公開日: 更新日:

 プロ野球解説者の衣笠祥雄さん(享年71)は、大腸がんで亡くなる直前のテレビ中継で声がしわがれ、ファンから「聞き取りにくい。何か大きな病気を抱えているのではないか」と心配する声が上がっていたという。本人は周辺に「風邪をこじらせたせい」と説明していたそうだが、がんやリンパ腫などの重大病がしわがれ声の原因になる場合もある。東京医科大学八王子医療センター呼吸器内科の寺本信嗣医師に解説してもらった。

「しわがれ声、かすれ声、弱々しい声など普段と異なる音声になることを『嗄声(させい)』といいます。嗄声は日常生活が原因となるものと病気のものの2つに大別されます」

 日常生活が原因となる嗄声は声の出し過ぎ、歌い過ぎなどで声帯を酷使して炎症やむくみが出た場合が多い。

 喫煙とお酒の飲み過ぎもよくない。

「たばこは煙で、お酒はアルコールの度数の高さでのどを刺激し、炎症を引き起こして嗄声となることがあります」

 加齢も嗄声の大きな原因だ。声は呼気が声帯を振動させることで発生する。それには十分な肺活量と、正常な声帯、口腔や咽頭や鼻腔による共鳴が必要だ。ところが年を取るとそれが難しくなる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇