免疫チェックポイント阻害薬でがんが消えて5年経過…本人も周囲も驚き、喜んだ
進行したがんでも、手術後再発なく5年を過ぎると、医師からこのような言葉をかけられる場面が多いのではないでしょうか。
「おめでとう。良かったですね。もう、再発することはないと思います」「これまでのように、定期の検査は必要ないでしょう」
急性白血病でも、「5年過ぎたね。治癒したと思う」と告げられます。多くのがん患者にとって、再発なく5年を過ぎるというのは、病気を克服した、がんを克服したことになります。
Kさん(65歳・男性)は右腎盂がんと診断され、手術で完全に切除できました。念のため、再発防止を目的とした抗がん剤治療を4クール行いました。これで大丈夫と思われたのですが、4クール終了と同時に両肺に転移が見つかりました。
本人もご家族も愕然としたのですが、ちょうどこのタイミングで「免疫チェックポイント阻害剤」が保険適用となり、3週間に1回の治療スケジュールでスタートしました。そして、たった2回投与したところで転移巣が消えたのです。Kさんは副作用の症状もなく、仕事も続けることができました。引き続き治療は繰り返され、そして5年が経ったのです。