糖尿病の高齢者は「肉」を食べても大丈夫? 赤身肉はリスクというけれど…

公開日: 更新日:

 糖尿病はお米に代表される炭水化物の過剰摂取により、血液中にブドウ糖があふれるというイメージがある。なぜ赤身肉の過剰摂取が2型糖尿病の発症につながるのか。

「ハーバード大学大学院らの研究チームも、赤身肉の摂取はインスリン感受性を低下させる飽和脂肪酸やインスリン抵抗性を高める硝酸塩が含まれていることを指摘しています」

 とはいえ、これは欧米の研究で日本人には関係ないだろうと思う人もいるかもしれない。しかし、アジア人を中心にした大規模試験でも同様な研究結果が報告されている。

 日本でも肉の消費量の増加が2型糖尿病の患者数を増やしていることを疑わせるデータがある。1960年と2019年の日本人1人当たりの消費量を比べると、肉(鶏肉も含む)は10倍に増加した一方で米の消費量は半減。この間、糖尿病患者数は右肩上がりに増えている。

■若者とは区別して考える

 もともと赤身の肉の過剰摂取は心筋梗塞脳梗塞などの心血管イベントのリスクを高めるほか、大腸がんリスクの増大、男性の膵臓がんリスク、さらには死亡リスク全体を高めることなどが報告されている。そのため、日頃から気をつけている人も多いはずだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…