11月14日は「世界糖尿病デー」 押さえておきたいフットケア7つのポイント
明日14日は世界糖尿病デー。世界の成人の10人に1人が罹患する糖尿病への理解を喚起するために設けられた日だ。糖尿病は患者数が多い割には、「認知症になりやすい」「がんリスクを上げる」「歯周病を悪化させやすい」など、あまり知られていないことが多い。フットケアの重要性も、見過ごされがちなことのひとつだ。
糖尿病患者には、なぜフットケアが重要なのか? それは、糖尿病患者では、フットケアの軽視が命取りになる危険があるからだ。
「あけぼの診療所」の下山祐人院長は、東京・新宿区を中心に訪問診療をしており、フットケアの指導は日常的だ。日本循環器学会認定循環器専門医という立場から、糖尿病患者がフットケアを怠った場合の恐ろしさを熟知している。
「行き着く先は、足の潰瘍・壊死による足切断です。予後は非常に悪く、死亡率は進行性大腸がんと同じレベル。再来年まで生きている確率は50%ほどになるのです」
足切断となる理由は主に3つある。
まず、動脈硬化だ。