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西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

介護施設で「大部屋」より「個室」がいいと言い切れない背景

公開日: 更新日:

▽ユニット型個室。従来型の個室が廊下に面しているのに対し、10部屋ほどをひとつのユニットとして、食堂などの共有スペースに面している造りになっている。つまり、部屋にこもってばかりの生活を防げる利点がある。また、ユニットごとに担当者を置くことで、働き手(介護者)が個別ケアをしやすいことも特徴のひとつだ。

 さて、これらの居室。順番待ちという点で人気なのは、従来型多床室だ。理由としては、まず何より費用が安いということ。次に、認知症などがあると、個室では何かあってもすぐに気づいてもらえない不安から、家族は人の目につきやすい多床室を望むこと。さらに、個室化を進めている政策のため、希望者の数に対し多床室が少ないことなどが挙げられる。

 そのあたりをじっくり考え、どのような部屋を選ぶのか、本人はもちろん、家族の希望、専門家の意見をしっかり聞いたうえで検討するようにしたい。そして、同じタイプの部屋でも、施設によりかなり印象が異なることを考慮し、必ず見学を申し出ることを忘れずに。

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