著者のコラム一覧
西内義雄医療・保健ジャーナリスト

医療・保健ジャーナリスト。強みは各地に顔見知りの保健師がいること。両親&義両親の介護・看取りを経験。

介護施設で「大部屋」より「個室」がいいと言い切れない背景

公開日: 更新日:

▽ユニット型個室。従来型の個室が廊下に面しているのに対し、10部屋ほどをひとつのユニットとして、食堂などの共有スペースに面している造りになっている。つまり、部屋にこもってばかりの生活を防げる利点がある。また、ユニットごとに担当者を置くことで、働き手(介護者)が個別ケアをしやすいことも特徴のひとつだ。

 さて、これらの居室。順番待ちという点で人気なのは、従来型多床室だ。理由としては、まず何より費用が安いということ。次に、認知症などがあると、個室では何かあってもすぐに気づいてもらえない不安から、家族は人の目につきやすい多床室を望むこと。さらに、個室化を進めている政策のため、希望者の数に対し多床室が少ないことなどが挙げられる。

 そのあたりをじっくり考え、どのような部屋を選ぶのか、本人はもちろん、家族の希望、専門家の意見をしっかり聞いたうえで検討するようにしたい。そして、同じタイプの部屋でも、施設によりかなり印象が異なることを考慮し、必ず見学を申し出ることを忘れずに。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…