墨田高札十番「出村の桜屋敷」の巻 緑の大横川親水公園を渡る紅葉橋近く
「寒鴉が、荒れつくした庭の柿の木にとまっていた。
平蔵は、門内へふみ入った。
庭の北面は、武家屋敷の土塀によってさえぎられてい、その土塀から、このあたりにもめずらしい数本の山桜の老樹が枯枝をつらねていた。
(中略)
あたりの人びとは、この宏大な屋敷を…
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