石村萬盛堂“マシュマロデー”から始まり…ホワイトデーの習慣を広めた“犯人”は?
毎年、男性陣の頭を悩ませるホワイトデー。
この習慣を始めた犯人(?)は誰なのか。
「ホワイトデーの起源は、1977(昭和52)年に石村萬盛堂の考えついた『マシュマロデー』に由来しています。当時の社長、石村僐悟が少女雑誌の『男性からのお返しがないのは不公平』『ハンカチかキャンデー、せめてマシュマロでも……』という投稿を読んで、ふくよかな生地で黄味あんを包んだ博多銘菓で、売り上げの8割を占めていた『鶴乃子』をきっかけに作れないかと考えました。3月14日の他に、バレンタインデーの日にちを逆さにした4月12日と、1週間後の2月21日の2つの候補があったのですが、博多随一の百貨店、岩田屋さんから『そら石村さん、一番ひまんなる(暇になる)3月14日がベストやね』とそれこそ鶴の一声で決まりました(笑い)」
こう話すのは、石村萬盛堂の夏田さん。いやはや「犯人」なんて失礼な言い方をしたが、「お返しがない」という少女の不満はもっともだ。当初は「マシュマロデー」として7~8年続けていたが、「マシュマロだけでなくもっと幅広くバレンタインデーのお返し文化として定着できないか?」という百貨店の申し出から、マシュマロの白を想起させる“ホワイトデー”に名称変更となった。