落合GMも「嫌な投手」 中日・又吉に“右打者キラー”の期待
期待の「ドラ2」が鮮烈な本拠地デビューだ。
2日のDeNA戦。又吉克樹(23=四国IL香川)が四回2死満塁、打席に4番のブランコという場面で登板を告げられた。大砲助っ人に対し、2―2から直球勝負を挑んで右飛に打ち取ると、続く五回も3者凡退。1回3分の1を無安打で抑え、「実績のある打者にああいう場面で投げさせてもらい、ありがたいです」と喜んだ。
又吉のフォームは変則型。横手から腕が遅れて出るため、右打者にはタイミングが取りづらいといわれる。シーズンではこの特異なフォームを生かし、特に外国人打者封じのワンポイントとして期待されている。試合前、ブランコとの対決について「期待されているなら、それをしないと立場はなくなる」とマジメに話していた又吉。開幕後を想定した谷繁監督の起用に見事に応えた。
キャンプでは新人の洗礼を受けた。初日、「投球時の右足の使い方がボーク気味」という首脳陣からの指摘を受け、矯正に取り組んだ。右投手ながら一塁寄りだったプレートの立ち位置についても、「プレートの両端を使え」と指示を受けた。