「ポスト井端」難航 日増しに冷める中日・落合GMへの視線
「だから、出さなきゃよかったんだよ」
今さらながら、そんな声が出始めた。
中日は昨オフ、遊撃レギュラーの井端が落合GMによる大減俸の影響で巨人に移籍。今キャンプでは、熾烈な“跡目争い”が繰り広げられているのだが、冒頭のOBは「みな決め手に欠ける。井端の穴は埋まらないよ」と言うのだ。
レギュラーの筆頭候補といわれるのが3年目の高橋周(20)。本格的に遊撃に取り組むのは高校以来とあって、早出、居残りで猛特訓を受けている。谷繁監督は、「30失策くらいして、打率2割5分じゃどうにもなんない。3割、30発、100打点なら目をつぶるけどね」と話しており、まずは守備力の向上が最優先課題になっている。
それが…。12日のバントシフト練習で辻内野守備走塁コーチから「動きが遅い!」と雷を落とされた高橋周は、14日のランダウンプレーでも、送球を捕り損ねるなど、ドタバタしている。他球団のスコアラーが言う。
「正面のゴロや二塁寄りのゴロはそれなりに捕れると思うが、グラブさばきや足運び、特に三遊間のゴロへの反応など、課題は多い。守備で考えることが多いのか、肝心の打撃でもあまり成長が見えない。トップの位置を固定できず、試行錯誤しながら打っているように見えます。打撃フォームが固まるまでにも相当な時間がかかりそう」