日米韓の初Vがメジャー 全米覇者チョン・インジ“驚異の才能”
やっぱり韓国人選手が強かった。大山と一緒に最終組の1組前でプレーした現役女子大生チョン・インジ(20)が、2005年のバーディ・キム(韓)以来4人目となる大会初出場初優勝の快挙を成し遂げた。
最終組で初Vを狙うエイミー・ヤン(25)とS・ルイス(30)がもたつく間に、15番までに3つスコアを伸ばしたチョンが単独トップに立った。最終ホールでボギーとして、通算8アンダーで先にホールアウト。16番イーグル、17番バーディーでヤンも通算8アンダーで追いついたが、最終18番でボギーを叩いてチョンにメジャー初勝利が舞い込んだ。
「何もかもが初めての経験だったので、すべての時間を楽しもうと思った」(チョン)
5月のサロンパスカップでは、日本ツアー初参戦で初優勝を飾り、優勝争いを演じた上田桃子を「すごい選手が出てきた」と、驚かせた。そのわずか2カ月後、今度は初挑戦で世界最高峰の舞台を制したのだから、末恐ろしい存在だ。
「インジは6月に開催されたメジャー、全米女子プロ選手権の出場資格があったのですが、同じ週に国内で前年優勝者として出場義務がある試合があったため、泣く泣く出場を辞退したのです。出場しなければ、1億ウォン(約1100万円)の罰金を払えとイヤがらせを受けたのです。ライバルたちが米ツアーの第一線で活躍しているのに、スポンサーの事情で出場できなかったことが、相当悔しかったそうです」(米ツアー記者)