ジカ熱で続々不参加のリオ五輪ゴルフ 米プロ辞退ゼロなぜ
その点、米国人プロの8割近くはフロリダ州に住んでいるため、自宅近くのマイアミからリオデジャネイロまでプライベートジェットで飛んでいける。だが、理由はそれだけではない。
「五輪は米国の財布なしでは成り立ちません。リオ五輪の放映権を持つのは米国NBCです。リオは米東部との時差が1時間で、多くの米国民が生放送で観戦できることから、すでに広告収入は10億ドル(約1020億円)を突破しています。契約先はコカ・コーラをはじめ、ナイキやP&Gなど、米国を代表する企業ばかりです。スピースは今年1月、五輪大使としてコカ・コーラ社と契約しています。国を挙げてのイベントが大好きな国民ですから、米国人プロに対する期待は大きい。辞退できるような雰囲気ではありません」(吉川氏)
米国人以外は無名プロばかりで、米国民しか観戦しない大会になりそうだ。