同じブランドを使用も 王者ガルシアと石川遼の決定的な差

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【SMBCシンガポールオープン】

 アジアンツアーとの共催で行われている今大会は、予選2日間を石川遼(26)と昨年のマスターズ覇者、セルヒオ・ガルシア(38)が同組になって注目を集めている。

 ガルシアは昨年、15年間続いたテーラーメイドとの契約を解消し、今季からキャロウェイのクラブ、ボールを使う。くしくも石川と同じブランドで戦っているわけだ。

 先ごろ都内で行われたキャロウェイの新製品発表に登場した石川は新ドライバーを手に「本当に飛ぶ」と大絶賛だった。もっとも同じクラブを手にしても世界ランク10位のガルシアと同227位の石川では飛びも方向も違う。

 能力の違いと言ってしまえばそれまでだが、クラブデザイナーの高橋治氏がこう言う。

「そもそも外国メーカーと日本メーカーではクラブ作りの思考がまったく違います。外国メーカーはパワーがあって飛ぶゴルファーを想定してクラブを作っている。だから初心者にもフレックスSのクラブを使わせて方向性重視です。しかし日本メーカーは飛距離重視。パワーがない日本人向けに、低重心設計でボールを上げて飛ばすことを優先順位に挙げている。身体能力でいえば石川は米ツアートップレベルのパワーはない。外国ブランドはインパクトでボールを潰せるヘッドスピードの速い選手が使ったほうが有利であるのは間違いありません」

 ガルシアの昨季米ツアードライバー飛距離は301.9ヤード(ランク30位)。石川は288.8ヤード(同122位)。石川は日本メーカーに飛ぶドライバーを作ってもらった方がいいんじゃないか。

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