ロッテ福田が先鞭 お買い得選手5人がもくろむ「FAバブル」
2019年のプロ野球のオフは、「FAバブル」に沸いた。何億円ももらっている高年俸選手が大型契約を結ぶならまだしも、年俸1億円以下の中堅選手ですら軒並み、好待遇を勝ち取り、バラ色のオフを過ごしている。
ソフトバンクからFA権を行使した福田秀平(30)は、年俸3600万円と格安だったこともあり人気が集中。6球団による争奪戦の末、ロッテと4年4・8億円でサインした。
楽天では年俸6500万円だった美馬学(33)は同じくロッテと3年3・9億円、ロッテで年俸1億円の鈴木大地(30)は、楽天と4年7億円で契約した。
19年にFA権を取得、あるいは20年にFA権を取得予定で残留した選手を見ても、巨人の小林誠司(30)、西武の金子侑司(29)といった中堅選手が軒並み大幅増(別表①)。球界OBが言う。
「FA市場に出て年俸が高騰するとはいっても、せいぜい2億円に届くかどうか。人的、金銭補償の問題はあるにせよ、そもそもの年俸が低いため、それほどリスクが大きくない。日本でのプレー経験がない助っ人を億単位のカネをかけて獲得するくらいなら、よほど計算が立つ。各球団が経営改革を進め、収益が改善されていることや、球団間で積極的に人材を交流しようとする動きが増えつつあることも、後押ししているはずです」