FA連敗し山口流出でも…巨人はストーブリーグで存在感ゼロ
ロッテ・涌井を金銭トレードで獲得した楽天・石井GMは「実績があって長いイニングを投げられる投手が涌井選手だった」と理由を説明した。
涌井は2013年オフに西武からロッテにFA移籍。15年には6年ぶりの最多勝を獲得し、ロッテに在籍した昨季までの5年間は150回以上に登板した。今季は3勝、104回にとどまったものの、楽天はそのタフネスぶりを評価した。
巨人も今季の最多勝投手・山口のブルージェイズ移籍が決定するなど、先発は補強ポイント。楽天と同じような弱点を抱えている。馬力が持ち味の涌井は山口とタイプは似ている。実際、チーム内にはロッテの来季構想から外されていた涌井の獲得を望む声もあったというが、球団は動かなかった。
「涌井の今季の年俸は2億円と高額ですが、巨人にだって今季8安打の中島が1・5億円、一軍登板なしの岩隈も5000万円の元大物がいる。それぞれ契約更改で年俸2000万円に大幅ダウンになったとはいえ、来季も巨人に在籍します。中島、岩隈同様、涌井も原監督が侍ジャパンの指揮を執った09年WBCのメンバー。獲得に動いても不思議ではないのに、球団は最近『費用対効果』を気にしていてシビアになっています」(チーム関係者)