鈴木大地は楽天入り 獲得参戦した中日が早々脱落したワケ
ロッテからFA宣言し、4年総額7億円ともいわれる条件で楽天入りした鈴木大地(30)。残留要請をしたロッテ以外にも、巨人、中日が争奪戦に参戦した。パ球団の編成担当が声を潜めてこう言う。
「鈴木自身は、ハナから楽天入りを決めていたわけではなかった。獲得調査をしていた巨人、中日にも関心を示していた。ただ、真っ先に脱落したのは中日だという。ネックになったといわれているのが、鈴木の母校・東洋大の先輩であり、日本ハムからFAで中日入りした大野奨の存在です」
大野奨といえば、2008年ドラフト1位で日本ハムに入団し、主戦捕手としてプレー。17年オフにFA権を行使し、3年総額2億5000万円で中日入りした。谷繁が長年つけていた背番号「27」を受け継いだが、18年は63試合、今季はわずか34試合出場にとどまっている。
「捕手出身の伊東ヘッドが『勝てる捕手ではない』と手厳しく、今季は二軍暮らしが続いた。日本ハム時代は大谷翔平とバッテリーを組み、16年にはリーグ優勝、日本一も経験している。しかし、大野奨を獲得したのは、森繁和前監督。球団は加藤球団代表―与田監督体制に変わり、大野奨は事実上、構想から外れてしまった。三顧の礼で獲得したFA選手に対して、手のひらを返すような中日の扱い方に、鈴木が及び腰になったと聞いています」
とは、前出の編成担当だ。