完全否定から一転 日本選手団のワクチン優先接種をJOC強行
結局、強行するのか。日本オリンピック委員会(JOC)が、日本選手団への新型コロナウイルスワクチンの“優先接種”を6月1日から開始することが分かった。1回目の接種は、6月中に完了させる方針だ。
接種対象は、選手1000人程度と、監督・コーチ1500人程度の計2500人ほどになる。接種業務は、競技団体ごとにチームドクターが行うという。
■一度は否定しながら…
アスリートの“優先接種”は、一度、4月上旬に浮上したが、「高齢者より五輪を優先するのか」と批判が噴出したため、丸川珠代五輪相が「まったく検討していない。現時点ではもちろんだが、これから先も具体的検討を行う予定がない」と完全否定していた。
ところが、結局、優先接種することが分かり、さすがに、ツイッター上には、<最初から決まっていたんでしょう。ギリギリになって、うむを言わせないって感じ、本当にずるい!!>などと、批判の声が噴出している。
批判が噴出するのも当然だ。なにしろ、3600万人いる高齢者の接種はもちろん、医療従事者470万人の接種も、まだ終わっていない状況だ。しかも、東京五輪が開催されるかどうかも確定していない。