海外トップ選手は必ず暴走する 五輪の行動制限は至難の業

公開日: 更新日:

 一番怖いのは人ではないか。

 開催まで70日を切った東京五輪新型コロナウイルスの感染拡大が収束しない中、大会組織委員会は大会中の感染対策に奔走している。選手と外部を遮断するバブル方式、食事会場での黙食、選手村への監視員の派遣……。

 しかし、何より困難なのは、アスリートの行動制限。日本の選手はともかく、海外のトップアスリート、特に一部のプロ選手はカネにものをいわせて独断で行動する危険性があるからだ。

 たとえば、スター軍団の米国バスケットボール代表。1992年のバルセロナ五輪では選手村でなく市内の高級ホテルに宿泊。2016年のリオ五輪では選手村の設備に不満で、シルバー・クラウド号という豪華客船を貸し切り、港に停泊して生活。船から試合会場に通う異様なスタイルを取った。

 コロナ禍の今回も、カネが山ほどあるトッププロ選手は同様のスタイルを取るかもしれない。感染の有無を調べる検査は選手村で受けなければならないが、ホテルへの宿泊は認められているのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…