投打主力を放出でも世界一! アストロズが米メディアで「王国」と呼ばれる秘密
日本時間6日、フィリーズを下してワールドシリーズを制したアストロズ。
サイン盗みをやった2017年以来の世界一とはいえ、ここ6年間の勝率はハンパじゃない。ワールドシリーズ制覇2回、同敗退2回、リーグ優勝決定シリーズ敗退2回。地区2位だった20年以外はすべて地区優勝した上に、短期決戦のプレーオフも最低でリーグ優勝決定シリーズまでは駒を進めている。
米サイト「SPOTRAC」によれば、チーム総年俸の約1億9300万ドルは30球団中9位。1位メッツ(約2億8200万ドル)、2位ドジャース(約2億7600万ドル)、3位ヤンキース(約2億6500万ドル)に大きく水をあけられながら、戦績はドジャースやヤンキースをしのぐ。メジャーで最もコンスタントに好成績を残している球団で、米メディアの間では「ダイナスティー(王国)」の異名を取っている。
■前GMのファーム改革が実る
昨オフに、サイ・ヤング賞右腕のグリンキー(39)、チームの看板選手で遊撃手のコレア(28)と、投打の主力がFAで流出。大した補強はしなかったものの、今回のワールドシリーズとリーグ優勝決定シリーズでMVPを獲得したルーキーのペーニャ(25)が遊撃に定着、メジャー3年目のハビエル(25)はワールドシリーズ第4戦に先発して継投ノーヒットノーランの勝利投手になるなど、若手が雨後のたけのこのごとく出てきて活躍した。米紙コラムニストのビリー・デービス氏がこう言う。