ダルビッシュが今オフ移籍市場の目玉に! ポストシーズン早期敗退のNY金満2球団が垂涎
ポストシーズンで好投を続けたパドレス・ダルビッシュ有(36)の市場価値がうなぎ上りだ。
ワイルドカードシリーズからリーグ優勝決定シリーズにかけて4試合25イニングに登板し、2勝1敗、防御率2.88。そのうち2試合で、7回以上を2失点以下に抑えるハイクオリティースタートを記録した。ナ・リーグ3位タイの16勝(8敗)をマークしたレギュラーシーズンも含めて、最後までパ軍投手陣を牽引し続けた。
■本人はトレード可能性示唆
敗退が決まったリーグ優勝決定シリーズ第5戦後、今季5勝14敗と大きく負け越した同地区のライバルであるドジャースとの来季の戦いについて聞かれたダルは「そこ(レギュラーシーズン)でしっかり勝って、ポストシーズンでも勝ってというところが一番の目標ですけど、自分はトレードされる可能性もあるので、オフシーズンに……」と話し、報道陣の笑いを誘ったが、あながち冗談ではなさそうだ。
ポストシーズンでの好投から、他球団が今オフの補強リストに挙げているからだ。
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「メジャーではレギュラーシーズン終盤からポストシーズンにかけて結果を残した選手が評価されます。熾烈な地区優勝争いやワイルドカード争い、短期決戦で安定した投球をしたり、勝負強い打撃をしたりすれば、チームの勝ち上がりに直結しやすいからです。ダルは2018年にカブスと交わした6年約190億円の契約がパドレスに移籍した以降も来季まで残っていますが、翌年にFAを控えた選手を毎年7月末の移籍期限までに放出するのはもちろん、交換要員で折り合いがつけば、前年のオフにトレードするのは珍しくない。今オフのダルは他球団から引く手あまたとなるのは必至です。近年では30代後半の投手でも、計算できると判断されれば、昨年11月にメッツと3年148億円で合意したシャーザー(当時37歳)のように大型契約を結ぶケースも増えてきた。来年8月で37歳になるダルも、今オフのトレード市場の目玉の一人になると思います」