投打主力を放出でも世界一! アストロズが米メディアで「王国」と呼ばれる秘密
「サイン盗みがきっかけで解雇されたルノー前GMは11年に就任後、真っ先にファーム組織の改革に着手。アマチュア選手のスカウティングと育成に力を注ぎ、アストロズのマイナーを若手の宝庫に仕立てた。いま活躍している若手はルノー遺産とも言えるが、バトンを引き継いだクリックGMもレイズのフロント出身で、統計学やデータを駆使したチームづくりには定評がある。オーソドックスで昔ながらの采配や選手起用をするベーカー監督とも密にコミュニケーションを取り、軋轢が生じないよう配慮しています」
大谷のエンゼルスはデータ重視のフロントがマドン前監督の選手起用や采配に介入。フロントと現場の対立がシーズン途中の監督解任につながったが、タイプの異なるフロントと現場がスムーズに機能していることもアストロズが強い理由というのだ。