藤田宗一(1)イチローが第2R米国戦前に飛ばしたゲキの効果「僕が1打席目に本塁打を打つ」

公開日: 更新日:

■イ・スンヨプは「明日負けて帰る」と冷静だった

イチローも悪気はなかったと思います。ロッテでチームメートだったスンちゃん(イ・スンヨプ=巨人)は冷静でしたね。決勝ラウンドの前日、ホテルで顔を合わせると、『もう役目は終わったので明日負けて帰ります』と。冗談だろうと思っていたら、兵役のこと(ベスト4進出で免除)もあったんだろうけど、本当に負けて帰っていった。旗の事件の瞬間、僕は裏にいて見ていませんでしたが、あとでイチローがめちゃくちゃ怒っていて、『F×ck!』と放送禁止用語を連発してブチ切れていた。米国戦でのデービッドソン球審のあの大誤審(三塁走者だった西岡剛の走塁を巡る判定)にも怒り心頭でした」

 チームリーダーは宮本慎也ヤクルト)だった。

「渡米後、日本人の学生さんたちと話していたら、慎也さんに『遊びに来てんちゃうぞ』と喝を食らいました。普段の声かけも慎也さんがしていましたが、(2次ラウンド初戦の)米国戦のときだけは、イチローが『ちょっと集まってください』とアップ前に選手、スタッフを外野に呼び寄せたんです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…